隠れ斜視の検査&矯正トレーニング
2016/05/23
隠れ斜視はめまいの盲点!?
先日、数年間めまいで悩んでいた女性が、隠れ斜視(斜位)の矯正をしたところめまいが改善したという噂を聞きました。
隠れ斜視は日本人の半分以上がかかっている症状と言われており、斜視であるから必ずめまいや頭痛が起きるというわけではありません。
今回は斜視の検査のため眼科に行った体験談をご紹介します。
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隠れ斜視とは?
隠れ斜視とは、普段は一見異常が無いのですが、実は片方の黒目がズレている症状です。
目を閉じた時やお酒を飲んだ時など、気が緩んだ時には目がズレているのがわかる場合があります。
外眼筋(読み方:がいがんきん)と呼ばれる目の筋肉を使うことで、無理やり両目で見ようとしている状態であり、症状が悪化するとめまいや頭痛、吐き気、物が二重に見えるなどの症状が出てきます。
斜位または潜伏性斜視とも言い、楽な状態にした時に通常よりも黒目が内側にくることを内斜位、外側にくることを外斜位といいます。
眼科での検査
隠れ斜視を自分で検査する方法もあるようですが、良くわからなかったので眼科に検査に行ってみることにしました。
場所は大阪の肥後橋にある近江眼科(おうみがんか)という病院です。
事前に電話したのですが予約はとれないようで、予約なしで直接行って検査をしてもらうような形でした。
バタバタしているようでしたが色々と細かく問診をされ、めまい等の症状があるために斜視の検査をして欲しいと伝えました。
めまい・ふらつきのための目の総合検査
私がめまい・ふらつきを訴えたため、隠れ斜視だけでなく視神経の検査なども実施してもらいました。
他にも視力検査・立体視の検査などを行い、みっちり2時間くらいかかりました。料金は約5千円でした。
隠れ斜視の検査は、特殊な機械を使うわけではありませんでした。助手の方が曇りガラスのようなもので片目を隠したりしながらその様子を見るような検査でした。
斜視の数値・基準値
検査をしたところ、私は遠くをみるときは6度、近くを見る時は10度ほどズレているということで、ほんのわずかに斜視はあるとのことでした。
これはほぼ正常の範囲内くらいで、めまいの原因となっているとは考えられないそうです。(予想どおりですが・・・)
特にめまいの出ていない妻は、遠くを見る時が6度、近くを見る時は18度ズレているようで、やや斜視と診断されました。
斜視の基準値は病院によって違うようですが、20~30度になると手術を検討する眼科もあるようです。
プリズム眼鏡は費用が高額!?
斜視はプリズム眼鏡というもので矯正すると聞いたのですが、眼科の先生はあまりオススメしていないようでした。
プリズム眼鏡は3~5万円くらいとそれなりに高額にもかかわらず、気分が悪くなったりしてしまい、つけていられない人もいるんだそうです。
近くを見る時に物が二重に見えたりする自覚症状がない場合は、まずは自宅でできるトレーニングで治療をしていくことを薦められました。
改善が見られず、どうしても支障がある場合にはプリズム眼鏡を作っても良いし、手術という手もあるようです。
斜視のセルフケア・トレーニング方法
眼科の先生から教えてもらった隠れ斜視のトレーニング方法は、指などを6cmまでゆっくり近づけて寄り目にすることです。
この運動を毎日75回行うようにアドバイスされました。
斜視の人は片目だけで見る癖があるため、寄り目にすることで両目がきちんと動いていることを確認しながら行うのが良いそうです。
実はこのトレーニング、25回を3セットにする人もいるんだそうですが、結構しんどいため毎日続けるのが困難です。
その他の症状①ドライアイ
最近またゲームやパソコンが多くなっていて、自分でも自覚症状があったのですが、涙の乾くまでのスピードが早い状態でした。ドライアイですね。
処方としては、ヒアルロン酸入りの目薬を1日3回点眼するように言われました。
【参考】処方された目薬(薬名・成分)
アイケア点眼液0.3% 角結膜上皮障害治療用点眼剤 5ml
1ml中に、日局 生成ヒアルロン酸ナトリウム 3mg含有
あわせてソフトサンティアを購入して、ちょくちょく点眼することをオススメされました。
※ソフトサンティアの使用期限について
ソフトサンティアは防腐剤が入っていないので、ドライアイの記事では2週間と紹介しましたが、お医者さんは1週間程度での交換をおすすめしていました。
その他の市販の眼精疲労の目薬はいろいろ入っているのであまりオススメできないようでした。
その他の症状②緑内障のおそれ
今回、眼底の網膜などの写真を撮影して頂いたのですが、神経が弱っている(?)と言われ、視野の検査を追加してもらいました。
おそらくはじめて視野の検査というものをしたのですが、一部見えにくいポイントがあるようで、緑内障のおそれがあると言われました。
緑内障は初期では自覚症状はほとんど無く、偶然見つかることが多いそうです。
緑内障は今のところ完治させる方法がないため、進行を抑える点眼薬を続ける形になります。つまり早期発見が非常に重要なんだそうです。
今回はたまたまかもしれないので、少し期間を空けてから再検査を行うということでした。
定期健診も兼ねて一度眼科の検査を
何もないことが一番ですが、もし本当に緑内障なのであれば、早めに見つかって良かったと思えるかもしれません。
しばらく眼科に行かれていないという方は、定期健診もかねて一度検査に行かれてみてはどうでしょうか?
繰り返しになりますが、斜視だからめまいが出るというわけではなく、眼精疲労になってめまいが起きるものだと思いますので、目を休めるなどの対策をとるようにしましょう。
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