過換気症候群と過呼吸の違い、症状が出た時の対策
2016/07/18
パニック障害や社交不安障害(SAD)の大きな症状の一つに、息ができなくなることがあります。
私も経験がありますが、うまく呼吸ができないし、頑張って息をしてもわかっていても本当に苦しいですよね。
息ができないと思っているのに、息をしすぎているのが原因というのも不思議です。
今回は単純に過呼吸・過換気症候群の言葉の違い、発作が出た時の対策などをご紹介します。
過呼吸と過換気症候群の違いは”発症原因”にあり
結論から言うと、過呼吸症候群と過換気症候群の違いは”発症原因”のようです。
過呼吸(症候群)・・・・主にスポーツが原因で発症
過換気症候群・・・・精神的なストレスや緊張が原因で発症
ただし色々なサイトの記述をみていると、呼吸が浅くなる症状そのものを過呼吸と呼ぶことがあり、特に大きな違いはないように感じています。
例えばウィキペディアでも過換気症候群の説明の中に「精神的な不安によって過呼吸になること」という表現があります。過換気症候群の症状の一つが過呼吸のような表現に見えてしまいますね。
過換気症候群(かかんきしょうこうぐん)とは、精神的な不安によって過呼吸になり、その結果、手足や唇の痺れや動悸、目眩等の症状が引き起こされる心身症の一つである。
一般に「過呼吸」と称されるものとの違いは原因が「精神的な不安」にあることであり、過呼吸症候群は呼吸を多く必要とする運動の後に起こるという点が異なるが、発症後の症状はほぼ同じである。
wikipediaより抜粋
過換気症候群とパニック障害の違い
過呼吸・過換気症候群の症状を見ると以下のように書いてあります。
息苦しさ、呼吸が速くなる(呼吸を深くすると胸部に圧迫を感じる)、胸部の圧迫感や痛み、 動悸、目眩(めまい)、手足や唇の痺れ、頭がボーとする、死の恐怖を感じる、パニックになる、(まれに)失神
wikipediaより抜粋
症状だけ見ると、パニック発作との違いもあまりないように思います。
パニック障害の症状の一つとして過換気症候群があるとされているようですが、内科・心療内科など診察された病院よっても名前の付け方がかわるようなので、あまり区別できていないような気もします。
私の場合は、他にも体の筋肉が硬くなる(硬直する)などの症状があります。
また、発作が治まったあともしばらくは凄い疲労感、パニック発作が出てしまったことに対する精神的な落ち込みを感じてしまいます。
過呼吸が出た場合の対策
一般的に言われている方法としてペーパーバッグ法(紙袋をあてて、その中の空気を吸う)というのがあるようで、メディアやお医者さんでもこの方法をオススメする方もいるようです。
私も試したことがありますがあまり効果はなく、むしろ窒息になってしまうリスクもあるようなので、あまりおすすめしません。
落ち着くことが一番大切です。とはいえわかっていてもなかなか落ち着けないので、以下のような方法を試してみて下さい。
1.背筋を伸ばす(姿勢を良くする)
2.息は大きくゆっくり、一呼吸に10秒くらいかける
3.腹式呼吸を意識して、お腹をきちんと動かす
4.全ての動作をゆっくりにする
パニック障害により過換気症候群が起きた時は、姿勢を丸くしやすいですが、あえて背筋を伸ばすだけでもだいぶ違います。
気分的に焦って、全ての動作が早くなってしまっていることがあるので、その自分の状況を客観的に捉えます。
ゆっくり動作をすることに意識を集中していると呼吸も落ち着いてくることが多いですので、ぜひ一度試してみて下さい。
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