自律神経失調症と猫背・ストレートネック
2016/04/30
猫背と自律神経失調症の関係
私がめまい・ふらつきが出やすい日は姿勢が悪い日が多いです。
明らかに猫背になっていたり、左右の肩のバランスがズレています。
猫背でアゴが前に突き出すような姿勢になると首が折れ曲がってしまい、自律神経を圧迫したり脳髄液の流れを妨げてしまいます。
また、猫背の方は「ストレートネック」や「巻き肩」にもなりやすいと言われています。
今回は私の体験談や、猫背やストレートネックを治すために取り組んでいるセルフケアの方法をご紹介させていただきます。
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ストレートネック
私はめまい外来でレントゲン検査をして頂き、見事にストレートネックであると言われたことがあります。
首の骨は少しアーチを書いているのが自然な形ですが、スマホやPCを見る時にうつむき加減の体制が続くことで、ストレートネックになりやすいと言われています。
ストレートネックになることで首がコリやすく、めまいやふらつき等の自律神経失調症の症状が出やすいとも言われています。
巻き肩
巻き肩とは文字通り方が内側に”巻く”ようになっている状態で、猫背やストレートネックと併発しやすい症状です。
私の場合はパソコン作業をする時に肩をすくめるような姿勢になるクセがあるため巻き肩がひどくなっています。
パソコン作業をする時はしっかり胸を張って、正しい姿勢でキーボードをうつように気を付けましょう。
私もわかってはいるのですが、集中するとどうしても前傾姿勢になってしまいます。
パソコンって本当に色々な症状の原因になりやすいですね^^;
セルフケアによる猫背・姿勢の矯正
猫背や巻き肩は体のクセですので、普段から意識してそういった姿勢にならないように注意することが最も重要です。
整体などで一時的に背筋が伸びたとしても、またすぐに元に戻ってしまいます。
私の場合は日々のセルフケアとして、以下のようなことを心がけています。
天井を見る
ストレートネックの人の場合、やや下向きの姿勢が続くことで首横のスジのような筋肉(胸鎖乳突筋:きょうさにゅうとつきん)が固くなってしまいます。
パソコン作業の合間などに時々天井を見ることで、この筋肉を休ませてあげることが効果的です。
柔軟をする
猫背の場合は、胸の鎖骨下の筋肉(大胸筋)が固く縮こまってしまい、内側に肩が引っ張られていることで、正しい姿勢をとることが辛くなってしまいます。
胸を大きく開いて胸筋をゆっくり伸ばすことで、正しい姿勢をしやすくなります。
柔軟の方法は色々な形が紹介されていますが、巻き肩を治すことも意識して「手を外側にねじるようにしながら胸を開く」動作がおすすめです。
外側とは、親指や人差し指の方向(手の平を上に向ける方向)に回すことです。
時間としては1回あたり数十秒程度、こまめに行うのがいいと思います。
飲み薬、塗り薬を使う
めまいの専門病院では、フェルビナク配合の塗り薬を処方されたことがあり、こまめに首に塗っていました。
また、ミオリラークという筋肉の緊張を和らげる薬と、ジアゼパムという抗不安薬を飲んでいました。
私の場合、正直これらの飲み薬や塗り薬はあまり効果は実感できませんでした。
【2016年4月29日追記】
twitterで相互フォローになった方から、テルネリン(成分:チザニジン)という飲み薬を飲むことで肩こり・首こりなどが緩和しているとという情報を頂きました。
肩こりや首こりがひどくて悩んでいる方は、お医者さんに相談して試しに処方してみてもらうのも良いかもしれません。
※この薬は抗うつ薬のフルボキサミン(ルボックス、デプロメール)、抗菌薬のシプロフロキサシン(シプロキサン)などと飲み合わせの問題があるようです。
マッサージをする
先ほどもご紹介させていただきましたが、首筋の筋肉(胸鎖乳突筋)とストレートネックは非常に密接な関係があります。
時々天井を向いて休ませるだけではなく、気が付いた時には胸鎖乳突筋を自分でほぐすのも大変有効です。
めまいの専門外来で教えていただいた胸鎖乳突筋のほぐし方については、以下の記事をご覧ください。
パートナーにマッサージをしてもらう
マッサージをしてもらえるパートナーがいる場合には、背中を押してもらったりするのもいいと思います。
大阪にある「かねもと鍼灸整骨院」さんが公開しているyoutubeを紹介します。
正直、私はこの方法でのマッサージはそこまで効果を実感できませんでしたので、少し違う方法のマッサージをしてもらったりしています。
円皮鍼を使う
意外とセルフケアの中でも効果が出る人がいるのが、貼る鍼「円皮鍼」です。これは薬局やネットショップなどで普通に購入することができる鍼です。
肩や首などのコリがひどい場所を選んで鍼をいくつか貼ります。特にツボなどは気にしていません。
刺したところが痛ければすぐにはがして、場所をずらすようにしましょう。
肌が弱くなければ2~3日くらいの期間は貼っておいても問題ないと思います。
私は割とこれで首コリがとれることがあります。ちなみに長さは0.9mm~1.2mmくらいのものを使っています。
鍼が苦手という方には、針で刺さないタイプの商品(セイリン パイオネックス・ゼロ)というのもあるようです。
整体・カイロプラクティックなどにより矯正をしてもらう。
最初は正しい姿勢の位置が良くわからないこともあります。
骨格矯正を行っている整体などで、プロの方に調整してもらうのも効果的かもしれません。
私は新幹線やバスなどで長時間移動した後はめまいやふらつき、息苦しさが出やすくなってしまいます。
座り方などにより骨盤がずれていたり、姿勢が悪くなったりするためだと思われますので、遠出の翌日などは整体で調整してもらうようにしています。
整体や整骨院の選び方
整体や整骨院も当たり外れがかなり多いと思います。
こちらについては長くなりそうですので、また記事を追加で書くようにさせて頂きます。
大阪・京都の方はぜひ具体的な情報を交換して頂ければ幸いです。
【参考】胸郭出口症候群
胸郭出口症候群とは、鎖骨と胸骨の間が狭くなってしまい血管や神経を圧迫してしまう症状です。日本人では多くの方がかかっていると言われています。
私は重度の胸郭出口症候群です。背筋を伸ばすと左手の脈が完全に流れなくなってしまう状態でしたので、大学病院の整形外科で胸骨を抜くかどうか聞かれたこともあります。(怖い)
当時京都に住んでいたのですが、たくさんの整骨院や整体を回りました。6~7件目でたまたま良い整体・整骨院を見つけ、治療して頂いたおかげで手術を免れることができました。
単に猫背を治すだけでは胸郭出口症候群により手の脈が止まってしまっていたため、良い整体に巡り合えて本当に良かったと思っています。
前回記事
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