パニック障害・社交不安障害の誤解(食事編)

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パニック障害・社交不安障害の誤解(食事編)

      2016/04/22

誤解を受けやすい病気、パニック障害・社交不安障害

食事でパニックパニック障害、社交不安障害は少し複雑な病気で、親族や知識がある方であっても実はなかなか理解できていないことも多いです。

先日以下のようにtwitterでツイートしたところ、意外に多くの方が共感して頂けるようでビックリしました。

実はこの一つ、「そんな緊張しなくてもいいのに」というのは臨床心理士で産業カウンセラーの方に言われた一言です。

専門家といえども、本当の意味で症状を理解してくれてはいないんだなぁと思いました。もちろん、全てのカウンセラーがそうではないとは思いますが・・・。

 

今回は特に食事に行くということに関して、私が誤解を受けた経験を挙げさせていただきます。特に職場や友人にパニック障害や社交不安障害の方がいる方が、少しでも理解を深めていただけるとありがたいなぁと思います。

 

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苦手な人、緊張する人と食事に行く時だけパニック発作が出るわけではない

私の場合は、特に夜食事に行くときが多いです。

苦手な会社の上司や、緊張してしまう目上の方と食事をする時は出やすいということもあるのかもしれませんが、例えば妻と2人で食事に行くときでもパニック発作が出る時があります。

じゃあどういう時に出やすいんだと言われても、正直わからないというのが本音です。わかれば苦労せず、みんなと食事に行けるのですが・・・・

 

抗不安薬や抗うつ剤を飲めば、確実に治まるわけではない

ちゃんと病院に行って薬を飲んでおけば発作が出ないと思っている方は多いようです。病院の先生にも、事前に薬を飲んでおけば大丈夫と言われることは良くあります。

もちろん薬を飲んでおけば大丈夫なこともあるのかもしれませんが、正直薬を何錠飲んでいてもパニック発作が出る時は出てしまいます。

薬を飲むのが嫌で飲み会や懇親会に参加しないわけではないということです。

 

「体調悪い?大丈夫?」と心配されるのは逆効果!?

私はパニック発作が少し出ていても、しばらくは頑張って場を乱さないように会話を続けます。

ところが親しい方はいつもと違うことになんとなく気づき、「大丈夫?」と声をかけてくれることがあります。

これ、実はとても逆効果です。

パニック発作が出た時に一番パニックになるのは、自分自身に症状が出ていることです。

まだ大丈夫と思って頑張って話を続けているのに「大丈夫?」と聞かれてしまうことで、「自分はいつもと違うくらい症状が出ている」とか「ヤバイんだ」と認識してしまい、一気に体調が悪くなったことがあります。

本当に帰れるように手配をしてくれる時以外は、こちらからSOSをかけるまでは些細な変化であれば気づかないフリをしてもらう方がありがたいです。

 

パニックになり暴れたりするわけではない

パニック障害という名前が悪いのか、あまり知らない方であれば「酔っぱらって暴れたりおかしくなるのと同じようなもの」だと勘違いする方も多いようです。

私の場合、パニック発作として最初は軽いめまい・ふらつき、息苦しさ、異常な手汗などがでます。

ひどくなってくると完全に過呼吸で息ができなくなったり、貧血のように意識が遠のく、目の前が暗くなるなどの症状が起きます。急に体がかたくなったり、手足が震えて力が入らなかったりすることもあります。

いずれにしても精神的におかしくなるとかいうわけではなく、コミュニケーションは普通にとれます。

「今日何もなさそうだったな、もう大丈夫なんだろう」と思われることもあるようですが、周囲の方から見れば症状が起きていること自体に気が付かないような場合も多いのではないかと思います。

 

暗い場所や狭い場所が苦手とは限らない

良く病院に行くと「暗い場所だと出やすいよね」とか言われることがあります。そういう人もいるのかもしれませんが、私の場合は残念ながら、そういう飲食店を選べば大丈夫とかいうわけではありません。

「大丈夫?」と言われるときもそうですが、気を使わせたくないとか迷惑をかけたくないという思いが強いので、色々と気を使って頂かない方がむしろありがたいです。

 

トイレで休んできても治らない

パニック発作はあまり長い時間続かないというのが一般的で、しんどい時は「ちょっと休んできたら?」と言われたりして、トイレや外で少し休んだりすることもあります。

しかし、これでは全然症状は治まりません。

心配されているから早く戻らなきゃとか、迷惑をかけているんじゃないかと思うことで、ゆっくり休むことができないためです。「早く良くなれ」と焦ってしまい、むしろ症状が悪化するケースもあります。

最悪ゆっくり休むしかないのですが、トイレのように早く出ないといけないと考えてしまう場所はあまり良くないと思います。

 

まとめ

今回は「食事に行くことでパニック発作が起きる」ということに関して、私が受けた誤解などを紹介させていただきました。

冒頭でも申し上げましたが、パニック障害や社交不安障害の症状、発作が出るシチュエーションなどは人によってそれぞれ違います。

私の場合はあくまで一例ではありますが、気を使っていただくことにより症状が悪化したりする人もいること等、頭の片隅に入れてもらえると大変嬉しいです。


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