予期不安とは?(パニック障害)
予期不安とは・・・・
パニック障害になると、以前パニック発作が出たのと同じようなシチュエーションで「また症状が出るのではないか」と心配になります。
この不安から、動悸、手足のふるえ、力が入らない、息苦しいなどの症状が出てしまうことがあります。
このような症状を予期不安と言います。
予期不安は症状が再発するたびに強くなり、慢性化していくこともあると言われています。
私がパニック障害の症状で最も苦労しているのはこの予期不安の症状だと言っても過言ではありません。
最初パニック発作が起きたのも「めまいが出たらどうしよう」と不安になったことでした。
私は今だに緊張する場面ではこの予期不安が出やすいため、事前に軽い抗不安薬を使ってパニック発作が出ないようにしています。
一般的にはベンゾジアゼピン系の抗不安薬が有効とされています。私はリーゼという軽いお薬を使っています。
しかしそれで我慢できずに一度大きな過呼吸が出てしまうと、「またパニック発作が出てしまうんではないか」「今回は大事な場面なんだから、パニック発作が出ないで欲しい」
と強烈な不安に苛まれ、しばらくは些細なことでも症状が出やすくなってしまいます。
認知行動療法
予期不安で大切なのは、成功体験を積むことです。いわゆる認知行動療法と呼ばれます。
頻繁に起こるようであれば、緊張する場面で飲む抗不安薬だけでなく、SSRI系の抗うつ剤や、メイラックスのような少し効果時間の長い抗不安薬を処方されるかもしれません。
予期不安の対策~心構えなど~
私が一つ有効だと思っているのは、自分の症状について事前に理解をしてもらうことです。
私の場合は、夜の居酒屋や懇親会などの人が多く集まる飲み会などの場面に行くにあたり起こりやすいので、可能であれば出席するメンバーには事前に
「飲み会で少ししんどくなることがあり、少し休ませてもらったり、最悪途中で帰ったりさせてもらうかもしれない」
ということを自分で伝えるか、他のメンバーから伝えておいてもらいます。
逃げ場がないと思うことや、人に迷惑をかけてはいけないと必要以上に思ってしまうことで症状が発生してしまいます。
「症状が出たら逃げてもいいし休んでもいい」状況を作っておくように心がけています。
パニック障害を起こす方は人に気をつかったり、そういう弱みを見せたくないというプライドが高い方も多いと思います。
一旦このプライドについては諦めて、理解してもらうことで随分パニック発作や予期不安が起きにくくなります。
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公開日:
最終更新日:2016/05/10