不安障害(不安神経症)とは(パニック障害)
不安障害(不安神経症)とは・・・・
元々は慢性的な全般性不安障害と、急性的なパニック障害とが含まれていたようです。現在は独立して扱われているそうで、不安障害というと全般性不安障害のことを指すことになります。
全般性不安障害では、あらゆる物事にたいして過剰な不安が起きてしまいます。時には制御不能になり、自分で考えないようにしても不安で不安でたまらない状況が持続します。
その結果、ほんの少しのことでもイライラしてしまったり、不眠・眠りが浅いため疲れがとれにくいなどの症状が出やすくなります。
また、パニック障害や社交不安障害を併発し、過呼吸により突然息苦しくなったり、めまいが出たりと様々な症状が出てしまいます。
全般性不安障害の症状
全般性不安障害では、浮動性不安と呼ばれる過剰な不安の他、以下のような症状がでることがあります。
精神的な症状
- 将来などに対する漠然とした不安
- そわそわして落ち着きがない
- 外出が不安
- 常に尿意を催しそうな不安
- 何かにつけて焦る
- 神経過敏(大きな音などに過剰にビックリする)
- 記憶力の低下を感じる
- 根気、忍耐力がないと感じる
- 何をやってもネガティブな方向に考えてしまい・・・・
身体的な症状
- 慢性的に胃腸の調子が悪い
- 過敏性腸症候群
- 原因不明のめまい、ふらつき
- 筋肉のこわばり、緊張
- 血圧の上昇、頻脈、動悸
- 慢性的に風邪のような症状(だるい、微熱がある、関節痛)
- ドライマウス(口内乾燥)
- ドライアイ
- 胸が苦しい
- 過呼吸、息苦しい
- 偏頭痛
- 意識が遠のく、ふるえる、手足に力が入らない・・・・
原因
パニック障害と同じく、仕事や家庭・対人関係などのストレスが原因となることが多いと考えられています。また、セロトニンの量を調整することで改善する場合があることから、ノルアドレナリンとセロトニンのバランスが崩れることにより起きやすいのではないかとも考えられています。
治療法
抗うつ剤や抗不安薬などの投薬治療の他、生活習慣の改善、食事療法などが有効とされています。それ以外にも色々ありますが、うつ病と同じく以下のような治療をすることもあります。
支持的精神療法
カウンセリングなどを行い、共感してもらうことが中心となります。特に自分を責めたり、将来への不安などを和らげる効果を狙っています。
認知療法
陥りやすい思考パターンを客観的に理解し、誤った認知を修正していきます。
対人関係療法
対人関係がストレスとなっている場合に、その対処方法などを学習し、自信をつける方法です。
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